
ひとりビジネスは孤独だ
とはいえ、ひとりでやってちゃ、つまらん

ひとりビジネスは孤独だ
とはいえ、ひとりでやってちゃ、つまらん

はじまりは、想定外のスタートだった
起業して、2025年で20周年。
でも最初から「起業したい」と思っていたわけじゃなかった。
もともと私は仕事が好きなタイプではなく、「結婚して専業主婦になる」ことが夢だった。
結婚して、出産して、育児に専念できる日々をイメージしていた私にとって、人生を大きく変える出来事が訪れたのは、長女を産んで退院したその日。
「オレ、独立しようと思う。」
そう夫が言ったとき、私は正直喜んだ。
「社長になれば、お金の心配もなくなる。私は専業主婦になれる!」って。
でも、現実は甘くなかった。
夫からの生活費は月15万円。
住宅ローンもある中で、子どもと3人暮らしていくのは、どう考えても厳しかった。
パートではなく、再び正社員として働くしか選択肢がなく、
それは、想像していた“理想の暮らし”とは、かけ離れたものだった。
ワンオペ育児とフルタイム勤務の限界
育児休暇が明けて、私は正社員として復職。
時短勤務を希望したせいか、地方に飛ばされ、通勤時間は往復2時間。
娘の発熱で保育園から電話が鳴り、職場では「また早退するの?」の空気。
毎日クタクタになりながら、保育園のお迎えにダッシュで駆け込む。
そして2人目の妊娠。つわり、職場の理解のなさ、女子のあるある仕事環境、ワンオペ育児…。
妊娠中の体調不良、夫は夜遅くまで帰ってこない。
「もういっそのこと、倒れた方が楽かもしれない」とすら思っていた。
そしたら夫は私のことを理解してくれるだろうか?と、そんなことを考えていた。


自分の手で稼ぐしかない…パソコン1台からの挑戦
このままじゃ限界だ。
そう思った私は、「在宅でできる仕事」を検索するようになった。
ネットに溢れていたクズ情報に何度かお金を払って失敗したけれど、
あるとき目に留まった言葉—。
『パソコン1台で人生を「自由自在」にする方法』
そのキャッチコピーに心を奪われ、
子どものために貯めていた貯金を切り崩し、最後のチャンスと思って起業塾に飛び込んだ。
3ヶ月後には会社員時代のお給料より3倍になったことを機に、会社員をやめた。
「私もやればできるんだ!」
これが、私の人生のターニングポイントだった。
自分の人生を「選んで生きる」日々へ
何のスキルも取り柄もなかった私が、
パソコン1台で起業して、自由な働き方を手に入れた。
孤独ではあったけれど、人間関係のストレスは皆無。
なにより自分で選んた仕事が楽しくて仕方がなかった。
毎日「おかえり」と言って、子どもを迎えられる。
子どもの変化にすぐ気づいてあげられる。
このかけがえのない時間こそが、私が欲しかった“自由”だったんだと思った。
会社員時代には絶対に味わえなかった贅沢だ。
子どもたちはもう成人したけれど、
今でも毎日「いってきます」「ただいま」「おはよう」「おやすみ」
の挨拶が自然にできるそんな環境が今でも変わらず大好きだ。


20年かかってたどり着いた本当にやりたい仕事
アフィリエイトで起業後、WEBスキルを生かして物販、アパレルバイヤー、WordPress、SEOライティングなど、20年間、パソコン1台でさまざまな働き方にチャレンジしてきた。
そんな中、以前から興味があったデザインを独学で学び、2023年にCanva公式クリエイターとして活動できる機会が訪れた。
Canva公式クリエイターはCanvaで使えるテンプレートを制作することが仕事である。
時間を忘れ、寝る間を惜しんでデザインの仕事に没頭する日々。
「好きなことで、誰かの力になれる」
そんな働き方があったんだなと、ようやく本当にやりたいことが見えた気がした。
想いの原点にあるのは、小さな灯(ひ)
私はある人との出会いがきっかけで起業塾に入り、そこでたくさんの女性起業家さんとの出会いもあった。
わたしが関わってきた女性起業家さんたちは、皆さん共通して熱い想いを持っていた。
「誰かの力になりたい」「必要としてくれる人に届けたい」
その純粋な想い――
まるで小さな灯(ひ)のような光が、ビジネスの原点なのだ。
私自身もそのうちのひとりです。
けれど、現実はなかなかシンプルではない。
ひとりビジネスは、とにかくやらなきゃいけないことが山のようにある。
SNSの投稿に、セールスの勉強。
お客様対応や資料作成、講座の構成、商品の魅せ方、LPや自己紹介文の更新…。
「伝えたい想いがあるのに、うまく言葉にできない」
「整っていない気がするけれど、どこをどう直せばいいか分からない」
そんなモヤモヤを抱えたまま、今日もまた1日が慌ただしく過ぎていく。
そんな日々を、私自身もイヤというほど味わった。
そして、ある日ふと、気づいたことがある。


デザインで、仲間の背中をそっと押したい
「あれ?これも、あれも、結局“デザイン”が必要じゃない?」
LPも、インスタの投稿も、PDFやスライド資料も、ホームページも。
どれも「見せ方」が整っていなければ、いくら熱い想いがあっても、相手にちゃんと届かない。
そして、デザインが整っていないと、
伝わらないだけでなく――ビジネスが前に進まない。
私は、そんな場面を何度も何度も目の当たりにしてきました。
「結局、デザインなのか…」
そう実感した瞬間でした。
でもそのとき、こうも思ったんです。
「だったら、私にできることがある」
「デザインが得意な私だからこそ、サポートできる人がいるはず」
想いを持っているのに、“見せ方”でつまずいている人たちのために、
私ができることがあるなら、精一杯その力になりたい。
そう強く思ったのが、
この【わたしのしごとサイト en trois(アントロワ)】を届けようと決意した原点です。
でも、デザインだけじゃ届かなかった1年
私自身も商品を作ったけど売れないという日々が続いていた。
「おしゃれに見せれば売れる」と思っていたのに全然売れない。
結局1年もの間、まったく売れなかった。
その理由はひとつ。
自分の想いを、ちゃんと言葉にできていなかったから。
どれだけデザインにこだわっても、
想いが伝わらなければ、ただの“飾り”。
大切なのは、自分の言葉で、自分の想いを伝えること。
そしてそれを、相手が「受け取りやすい形」に整えること。
うまく話すことでも、おしゃれに見せることでもなく、
「わたしは何を届けたいのか?」
その答えが、やっと見えたとき、「選ばれる人」になれたのだ。


en trois(アントロワ)が生まれた理由
わたし自身がつまずいたからこそ届けたい。
「伝わらない」から「選ばれる」へ。
「ビジネスは伝わらなければ始まらない」
どんなに素晴らしい商品やサービスを持っていても、
伝え方が整っていないと届かない。
そのためのWEBブランディングを形にしたのが、
“わたしのしごとサイト” en trois(アントロワ)です。
🔥 想い(炎)—— あなたの中にある、小さな灯(ひ)を見つける。
💫 ご縁(縁)—— その想いを、必要な人に届ける導線をつくる。
🌱 ひろがり(延)—— 信頼が育ち、想いがビジネスへと広がっていく。
それは、売るための仕組みではなく、
“伝えることで選ばれる”ためのWEBブランディング。
「デザインが苦手」「言葉がうまく出てこない」
それだけで、どれだけの可能性が眠ってしまっているんだろう?
”わたしのしごと”
想いがあるからこそ、届けたい。
でも、その「届け方」が分からなくて、止まってしまう人を、ひとりでも減らしたい。
そう思うようになったきっかけは、起業塾で出会った仲間の存在だ。
それまでずっと“ひとりでやってきた”私にとって、初めて「仲間っていいな」と感じた瞬間。
だからこそデザインで仲間の想いを形にしたい、と心からそう思った。
それを、”わたしのしごと”にしたいと。
ひとりビジネスは、孤独だ。
とはいえ、ひとりでやってちゃ、つまらん。
だって、誰かの人生が少し動いたとき、
その瞬間を一緒に喜べる相手がいる——
こんなにも幸せな気持ちになるんだって知ってしまったから。
だから私は、誰かの熱い想いを、
それを待っている“その人”のもとへ——
ちゃんと届けるために、今日も、わたしのしごとを続けていく。
